【あとがき】100話後に離婚するモラハラ妻と出会った男

最後までご覧いただきありがとうございます。
まずお伝えしたいのはこの漫画は私の鬱憤を晴らすことが目的ではありません。事業の一環ではあるためビジネス的な側面もありますが、一番は「男女問わずモラハラしている人が気がつくきっかけになってほしい」「モラハラのない社会の実現に貢献して、家庭に笑顔を増やして日本を元気にしたい」と思い描きました。

ご覧いただい通りですが、モラハラを受ける側はとても辛いです。

  • なにをしたら怒るかいつも考えながら顔色を見て生活する
  • でも気分次第で言うことがコロコロ変わるので正解がない
  • 希望に応えられないと存在や人格が否定されて心がすり減っていく

メンタルが弱い人は自殺などに走ってもおかしくない。イジメと一緒だと思っています。

しかも耐えられず離婚したとしても、男性であれば私のように子どもがいれば会えなくなるリスクも大きいでしょう。これほど辛いことはありません。そしてこのような状況に置かれている人がたくさんいることをTwitterを通して知りました。

また、モラハラ被害は女性が多いイメージがありますが、プレスリリース(合わせてお読みください)でデータを出したように男性の被害者も多いです。しかし渦中にいる際、私は色々な人に相談しましたが「モラハラは夫が妻にするものじゃないの」「お前が気に入らないことをしたからじゃないか」という話で片付けられることがあり、非常に苦しい思いをしました。

昨今SDGsでジェンダー平等が叫ばれている観点からも、モラハラに悩んでいる男性が一定数いる事実を皆さんにも知っていただきたい思っています。男性にも女性にも優しい社会が一番ですからね…。

では漫画のようなストーリーを過ごして感じた、皆さんに伝えたいことをこれから書きます。

モラハラと戦争は一緒。やめませんか?

私はモラハラは戦争と一緒だと思っています。規模や手法は違いますが、どちらも相手に言うことを無理やりきかせるのが目的で、自分の正義を一方的にぶつけることで起きます。

戦争はどちらかが降伏するか、目標を達成する、戦力を殲滅するまで続きます。攻撃するのが苦手な国はどんどん消耗して敗戦。戦後は甚大なダメージを負います。

これと同じようにモラハラの場合も被害者は加害者の要求に応えようと努力しますが、実現できず心が限界になりいずれ崩壊します。

漫画で言えば、私は妻の主張を受け入れようと必死で努力しましたが、最終的に恐怖でドアノブがさわれず家に入れなくなり、心に限界を迎えため降伏(離婚)するしかなくなりました。そして戦後(離婚後)は手の震えが止まらなくなる等の後遺症に悩まされ、子どもと離れ離れになりとても辛い思いをしました。

かなり酷いケースだと思いますが、深刻なモラハラが続くとこのような結末になる可能性があり、戦争とモラハラには共通点があることをお伝えしたいです。これを大切なパートナーにするなんて間違っています。人によって正義が違うとはいえ、モラハラという事象については私は反対です。

妻は被害者でもある

そして悲しいことに妻は元をたどれば被害者です。漫画ではさらっとしか描いていませんが、幼少期に親から愛されこなかったため、おそらくその分の愛情を私に求めていたのだと思います。実際に私の全てを認めてほしいという言葉を何度も聞きました。ただいくら愛しているとはいえ、許容できる限度がありますので私は応え切れませんでした。

一度Twitterで軽く炎上しましたが、私がモラハラされているからといって、加害者を酷い言葉で侮辱していいとは思わない理由はこれです。元をたどれば被害者である場合もあり、そもそもモラハラしたくてしてるわけではないと感じています。甘えたいけどやり方がよくわからず攻撃的になってしまっている。そんな感じかなと。モラハラ自体は絶対よくないことですが、私は加害者の方に気がついてほしいと思っていることもあり、こういった背景の理解は必要かなと考えています。

また、敵対するような関係だとモラハラは酷くなる一方だと思っているので、とても辛く大変ですが本当に愛しているのであれば、気づいた方が大人の対応をすることも時には必要だと思います。詳しくは後述しますがこういった考えでなければ離婚した妻との関係は改善できなかったでしょうし、子供とも満足に会えない状態が続いていたと思います。

ですのでお子さんがいらっしゃる方は存在を承認して、たくさん愛してあげてほしいです。そうしないと漫画のように将来過度な愛情をパートナーに求めてしまい、不幸になってしまう可能性があります。モラハラを簡単に抑制できるのは幼少期だけでしょう。大人になってからの改善は漫画を見て分かる通りとても困難です。

妻との関係を改善して子どもと会える状態を作るまでに学んだこと

ここからは主にモラハラを受けた人に対してのメッセージです。世の中にはパートナーのモラハラに悩んでいたり、離婚後に子どもと面会できず辛い思いをしている方がたくさんいらっしゃいます。その方たちに私が経験して学んだことが少しでも参考になればと思っています。

今の私の状態ですが、離婚後試行錯誤した結果、実際に漫画のように妻を含めて子どもと旅行に行く仲まで戻すことができています。ただ心の傷は本当に癒えてはおらず、どこかで怖さはあります。そのため住んでいるところも遠方ですし、籍も入れてません。

本人の努力も大きいと思っていますが妻のモラハラも緩和した印象です。モラハラしない優しい子に育ってほしいため、まず妻と平穏な関係を構築して気軽に子どもと会える状態を作るべきだと考えました。そのために色々なことをしてきました。

この過程で学んだことを次から一部紹介します。全ては書ききれないので、詳細はSNSを通して発信を予定しています。「性善説すぎる!」「学術的には異なる!」といった部分があるかもしれませんがご了承ください。あくまで私の経験して感じたことになります。

私の所感を先に述べると、幼少期の家庭環境や歪んだ愛情によりモラハラは連鎖すると考えているため、子どもには拠り所になれる場所。つまり両親から偏りのない愛情を受けられる環境を作ってあげるのが大事だと考えています。子どもにモラハラを連鎖させないためにも、私のような境遇の方は参考にしていただけると幸いです。

なお人によっては「改善なんて言葉を使いやがって。お前がモラハラじゃないか」と私が映るかもしれませんが、結婚している際に自分がもっとよくできたことは当然あると思っているので、それは内省した上での実施です。また私自身、妻に無理やり価値観を押し付けたり、酷い言葉を言ったことはないためモラハラだとは思っていません。ここはご理解いただけると幸いです。

加害者が気づかない限りモラハラは終わらない

残念ながら加害者が気づくまでモラハラは終わりません。カウンセリングに無理やり通わせたり、被害者が真剣に訴えかけても本人がモラハラしている過ちに気づき、心の底から変わらなければいけないと感じなければ緩和はしません。

一方的な刺激は気づきを与えるきっかけにはなるため、無意味とは言いませんが、それで終わることはないでしょう。何度も言いますが本人が自ら気づき、やめなければいけないと自覚することが重要です。

人は変えられないとよく言いますが本当にその通りで、刺激はきっかけにしかなりません。本人が望んでいないのに実行すると反発して逆効果になること(私の場合はカウンセリングでした)もあったので、後述するように気づくまで待ってあげることが重要です。

気づくのには時間がかかるので辛抱が必要

人は気づくのに時間がかかります。皆さんも経験があるかと思いますが、当時は何言ってるんだ?と思うような言葉も、時が経つとわかるようになる感覚でしょうか。辛いですが愛しているのであれば、気づくまで辛抱強く待つ努力が必要です。時には私のように心が限界で距離を取らないといけないこともあるでしょう。

相手の価値観を受け入れて、否定されず受け止めてくれる思ってくれていたら、いずれ気づいてくれるはずだと私は信じています。本人の努力が大きいと思いますが、妻は実際に気づき、自らカウンセリングに通っています。

しかしここまで至る道はとてもとても辛いです。

離婚後妻は私を敵のように扱い、オブラートに包めないくらいのことをしていました。私は心が限界で逃げたい・反発したい気持ちでいっぱいでしたが、ここで我を出したら関係が悪化して子どもとは会えないし、妻も気づかず悲しい人生を送ることになってしまうのではないと感じ、全てを受け入れ、助けを求めてくれたときはそれに応えました。(なんか偉そうですが事実なので…)

このようなことから、相手のことを本当に愛しているのなら、傷つくことも織り込んだ上で、気づくまでじっくり待つしかないです。途方も無い年月がかかる場合もあるでしょうが、そのくらい覚悟を持って接する必要があると思います。

人によって正義は違う

そして最後に、正義は人や環境によって変わるので正解はないということです。

例を出します。アンパンマンに登場するバイキンマンは本当に悪なのでしょうか?

アンパンマンの世界観やキャラの価値観にとってバイキンマンの考えは少数なので悪に映っていますが、もし多数になれば正義になるでしょう。調べてみると、彼はバイキンなので汚い事が好きな価値観を持って生まれたようです。なので間違ったことをしているという自覚はないはずで、彼にとっての正義を貫いているだけなのです。

このように正義に正解はありません。そのため加害者も悪気があってモラハラをしているわけではありませんし、敵ではないということです。

少し大げさですが国籍や人種が違えば文化が異なるのと一緒だと思っています。アメリカ人に「チップ払えよ!」と怒られても我々日本人は「そんな文化ないし!」と感じますよね。これと同じです。

モラハラ加害者は認知が歪んでしまっているため、主張が攻撃的でモラハラになってしまっているのは残念ですが、彼らも悪気があってやっているわけではないことが理解できると受け入れやすくなると思います。繰り返しになりますが敵ではなく、正義の価値観が異なるだけです。

読者さんへのメッセージ

改めて最後までご覧いただきありがとうございます。メインの読者さんはモラハラに関連する方だと思っていますので、それぞれ分けてメッセージをお伝えします。私の主張がふんだんに含まれていますので、この点のみご了承ください。

モラハラされていると感じる方

こちらは既婚と未婚に分けて書かせていただきます。

既婚者

パートナーと仲良くする方法を色々試して離婚しない方向で最善を尽くしてほしいとは思いますが、本当に心が限界だと思ったら離れることをおすすめします。病んでしまったりして貴方が人生を楽しめなくなってしまったら元も子もないので…。パートナーや子どもが大切なのは勿論ですが、それを重視するあまり自分がズタズタになって不幸になるのは違うはずです。

私は病む寸前で離れたので幸いにも日常生活にはそれほど支障をきたすことはありませんでしたが、もし私が漫画のような生活を無理やり続けていたら間違いなく鬱になって仕事ができなくなったり、女性恐怖症などの症状が出ていたと思います。

書いた通り残念ながらモラハラは本人が気づくまで緩和しないと私は思っているので、どちらかというと本人の問題が大きいはずです。ただ気づかせるきっかけ作りはできます。事実私が離婚後にしたことが功を奏したことは少なからずあると思っています。

興味がありましたらTwitterで今後情報を発信していくので参考にしていただけると幸いです。もし頑張れる余力があるのであれば、私は後悔のないよう全力を尽くしてから離婚するのを推奨します。

未婚者

少し言いづらいですが、本気で全てを愛する覚悟がなければ離れた方がいいです。正直苦労することの方が多いはず。それでもそれでも、この人と一生一緒にいたい!と思えるのであれば前に進むのがよいかと。並の愛では折れてしまうでしょう。事実私は苦労してでも一緒にいたいと思い結婚しましたが、それを凌駕する出来事があったので限界で離婚してしまいました。

否定するわけではありませんが、結婚が目的になっていないか、恋に恋してないか。など自分が今どんな状態になっているか、自分はどんな人生を歩んで行きたいかと冷静に将来を見つめ直した上で、前に進むべきかどうかを判断してみてください。自分もそうでしたがモラハラを受けていると視野が狭くなりがちなはず。

モラハラにも程度があるし、パートナーに改善したい気持ちがあれば、協力して乗り越えられることもあると思いますが、苦労することは多いと思うので覚悟はしてください。

一緒にいる選択をした方向けに、既婚者同様引き続きTwitterで情報発信していきますので、ぜひ参考にしていただけると嬉しいです。

また、まだパートナーがいない方に対しては「モラハラする人を見極める方法」などの私の経験を元にした情報を展開していく予定です。ぜひ参考にしてみてください。

モラハラしているのでは感じている方

心の底ではおそらく「本当は相手に素直に甘えたいし言いたいことがあるけどなんか強く当たってしまう。」といった気持ちなのではないでしょうか。私は育ってきた環境による影響が大きいと考えているので、致し方ない部分もあると思います。

ただそのまま続けていると漫画のように貴方の大切な人が離れていってしまいます。そしてもし子どもがいればどちらかが会えなくなってしまい、悲しい思いをさせてしまいます。こんなことには私はなってほしくないですし、貴方も望んでいないはずです。

人の心にはコップのように耐えられる容量が決まっていて、それを超えてしまうとどれだけ相手が貴方のことをどれだけ愛していても限界が来て一緒にいられなくなってしまいます。今は大丈夫かもしれませんが、ある日突然コップから水が溢れ出すように限界を迎えます。事実私がそうでした。

相手が限界になる前に自分がモラハラしていることに気づけたらみんな幸せですよね。素直に自分の感情を相手に伝えることからまず実践してみませんか?悲しいときは悲しい。嬉しいときは嬉しいと言うだけでも良い変化があるかと思います。

もし少しでも改善したいと感じたらぜひ私の意見を参考にしてもらえると嬉しいです。上述した通り、私はモラハラしてしまう人は正義が違うだけで敵だと思っていません。貴方含め周りが幸せになれるようなお手伝いができればと考えています。漫画を読んで少しでも気づくきっかけになっていただければ幸いです。

おわり. モラハラのない社会の実現に貢献して日本を元気にしたい

少しスケールが大きな話になりますが「モラハラが減れば日本は元気になる。」

私は本気でこうも思っていることもあり、SNSを通して漫画を発信してきました。

引用,我が国の人口構成の推移(出生中位(死亡中位)推計)

日本は少子高齢化が問題で、令和3年度の総務省の発表によると、2053年には日本の総人口は1億人を下回り、15歳から64歳の生産年齢人口は2020年の7,406万人(総人口に占める割合は59.1%)から2040年には5,978万人(53.9%)と減少することが推計されています。つまり労働力が弱体化し経済成長もマイナスになっていくことが予想できます。

出生率の低下が主な原因ですが、この要因に一部にモラハラは関係していると判断できます。

なぜなら令和2年度の裁判所の統計資料「離婚調停の申立て理由」によると、男性の離婚動機の2位、女性は3位が「精神的に虐待する」だからです。いわゆるモラハラです。この数が減れば離婚率も下がるはずなので、モラハラの減少=出生率の向上に繋がるといえるでしょう。だからモラハラが減れば日本が元気になるきっかけになる。そう私は思っています。

日本が元気に、そしてみんなが笑顔で生活できるようになるためにも、モラハラのない世界の実現に私はこれからも貢献していきます。ぜひ私のTwitterでの発信を引き続き参考にしていただけると幸いです。私のような辛い経験は誰にもしてほしくないです。

さいごに私の尊敬するアンパンマンの作者「やなせたかし」さんの言葉を紹介します。

本当の正義というのは、どこの国にいっても、逆転しないもの。それがつまり本当の正義で、戦うということじゃなくて、われわれが望んでいる正義というのは、そんな大げさなものじゃなくて、僕らが困っているときに、助けてくれるひととか、おなかがすいたら食べさせてくれるとか、そういうのが正義の味方じゃないかな

やなせたかし

モラハラも戦争もなくなる世界になることを祈って。最後までご覧いただきありがとうございました。

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